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女性アスリートと月経、思春期が将来を左右する

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「無月経」が女性アスリートを悩ませる

2020年東京オリンピックを控えた日本。各種目の女性アスリートの活躍も目立ってきました。過酷なトレーニングによりつくり出される記録。そのトレーニングのあり方に近年、専門家たちが警笛を鳴らし始めました。これまで、多くの女性アスリートが悩まされてきた「無月経」などの症状は、アスリート人生を終えた後の彼女たちを苦しめるかもしれないことが分かってきたからです。

選手としての伸び盛りは体ができる思春期にくる

国立スポーツ科学センターが女性トップアスリートを対象に行なった調査によれば、月経周期異常がある選手は約40%にも上ることが分かりました。選手として伸び盛りを迎えるのが10代、20代。しかし、この時期は医者から見れば体が出来上がる大事な時期。十分な睡眠とバランスのよい食事が不可欠な時でもあるのです。食事の管理や、睡眠管理を十分にしないままに過酷なトレーニングを続ければ、体の成長を妨げて、体調を大きく崩す可能性があることが最近の研究で明らかになりつつあります。2004年、アメリカのスポーツ医療学会は「女性アスリートの3主徴」として「無月経」「骨粗鬆症」「low energy availability(利用可能エネルギー不足)」を挙げました。そして、これらは継続的な激しいトレーニングが誘発要因となり、引き起こされていると発表したのです。

激しいトレーニング、体のチューンアップも忘れずに

注目したいのが「low energy availability(利用可能エネルギー不足)」です。人間は生活するのに必要な最低限のエネルギーがありますが、過剰なトレーニングの結果、この必要なエネルギーまでもが消費されつくしてしまったことを指す言葉です。利用可能エネルギーは、食事により体内に入ったエネルギーから、運動により消費されたエネルギーを引いた数値となりますが、これが不足しすぎると、脳の視床下部からの命令が出なくなり、卵巣をはじめ体のいたるところに不調が起きるようにもなるのです。

若くして骨粗鬆症に、ホルモン分泌が原因

卵巣が働かなくなると、骨代謝をはじめとするホルモンの分泌を低下させることがあります。これがつづくと、骨粗鬆症を引き起こす原因にもなりかねません。こうしたリスクを回避するために、現役のうちから気を付けるべきことは沢山あります。産科婦人科では、アスリート外来を設けている病院もあります。選手、そして引退後も安心して暮らせる体を手に入れるためにも、専門家の手助けを受けることは悪いことではありません。部活動による激しいトレーニングで体が心配な時なども、こうした医療機関を活用して気軽に相談してみましょう。

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