月経痛を見過ごさないで! 月経困難症の原因と治療方法
Tweet月経期間中に痛みや不調を感じるが「毎月のことだからしかたがない」と思ってる方は多いのではないでしょうか? 月経困難症は、適切な治療や生活習慣を変えることで改善することもできます。
月経困難症の症状と原因
月経困難症とは、月経中の下腹部痛、下痢、頭痛、食欲不振、倦怠感、イライラなど、寝込んでしまうほどの痛みや不調を伴い、日常生活に支障をきたすほどの症状のことです。月経困難症にはいくつかの原因があります。
機能性月経困難症
機能性月経困難症は、病気となる原因がみつからなくても起こるものです。思春期など、体が発達段階にある場合に起ることの多いものです。子宮が未成熟なことや、子宮内膜から分泌されるプロスタグランジンが子宮を過剰に収縮させてしまうことで痛みが発生します。また、ストレスにより痛みが激しくなることもあります。
器質性月経困難症
器質性月経困難症は原因となる病気が存在するもので、原因として考えられるものは、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症などです。子宮内膜症や子宮筋腫は増加傾向にあり、20代前半からよくみられる病気です。病気ごとに痛みの違いはなく、婦人科での診断が必要です。
これ以外に生活習慣が原因となっていることもあります。過激なダイエットや、朝食欠損、栄養不足や、睡眠不足、体の冷えアレルギーも月経困難症の症状を引き起こします。
月経困難症の治療方法
月経痛があることはあたりまえではありません。あまりにも強い痛みや不調は病気が原因となっている場合もありますので、我慢せずに、婦人科を受診しましょう。病気が原因となっている場合は、病気自体を治療していきます。はっきりとした原因が見られない場合は、低用量ピルの服用を検討してみましょう。低用量ピルを服用することで子宮の収縮を緩和させることができます。
また、「運動」「栄養」「睡眠」といった生活習慣についても見直してみましょう。血流の停滞や冷えも痛みを増長させる原因となりますので、ストレッチやウォーキングなど日常的な運動習慣をつけ血流をよくすることも効果的です。三食をきちんと食べ十分な栄養も摂取しましょう。とくにオメガ3脂肪酸を含む青魚、亜麻仁油、エゴマ油、ビタミンEを含むナッツ類、ビタミンB1を含む豚肉、レバー、豆類などは痛みを緩和する作用があるので積極的に摂りたい食材です。規則正しい睡眠を取ることも大切です。
月経痛の痛みについて自己判断するのは難しいことです。不調を感じている人は医師へ相談し、根本的な解決を図ることでQOLを高めていきましょう。