春夏こそ要注意! 女性の不調を招く「冷え」のリスク
Tweet体が浮腫んでいる、唇の色が悪い、薄毛や抜け毛が気になる、といった症状はありませんか? 実は、こうした症状は「冷え」が原因となっている場合があります。暑い季節になると、冷たいものをよく飲んだり、薄着でエアコンのきいた部屋にいることがしばしばありますが、こうした習慣は、寒い時期以上に体を冷やすことになりかねません。
不妊の原因になることも。冷えが起こす健康リスク
「冷え」を手足に感じるという方も多いのではないでしょうか? これは、私たちの体が内臓を冷やさないように、体の中心に血液が集まるようにできているためです。血液が末端まで十分に行き渡らない血行不良の状態になると手足に「冷え」を感じるのです。 「冷え」にはさまざまなリスクがあります。肌や髪のダメージ、肩こり、腰痛、むくみ、下痢、頭痛、不眠といった症状の他に、女性では月経不順やホルモン分泌異常を起こすことがあります。そのまま放置しておけば不妊の原因にもなることもあるため、注意が必要です。
なぜ冷えるの? 気をつけたい冷えの原因
体が冷える原因は「食生活」と「生活習慣」が大きく影響しています。特に春夏は気をつけたい季節です。例えば、夏野菜のキュウリやトマト、南国のフルーツは、暑い季節においしく感じられるものですが、体を冷やす食べ物の代表格。また習慣的な甘い物や炭水化物は、血管の老化を促進することから血流が悪くなって冷えを増長します。暑いからといってシャワーだけで済ませる、薄着で手首や足首を出すといった生活習慣も、冷えの原因に。さらに働く女性が気をつけたいこととして、喫煙とカフェインの摂りすぎが上げられます。ニコチンは毛細血管を収縮させ、大量のカフェイン摂取でも交感神経が優位となって血管が収縮し、どちらも血行不良を招きます。また、筋肉が動くことで熱を発生させる私たちの体では、筋肉不足も「冷え」の原因となります。
春夏こそ“冷えない体”づくりを!
冷えない体をつくるためにまず大切なことは、冬場と同じように手首、お腹、足首を冷やさないことです。生足は避けてストッキングや靴下を履く、ストールなどを常備して首を冷やさないようにすることが必要です。食事は根菜や肉、赤身の魚などを積極的に摂りましょう。「朝食を食べる頻度が少ない女性は冷え性になりやすい」という研究結果もあり、朝食欠食をしないよう心がけましょう。また、睡眠時間をしっかりと取ることも冷えの解消につながります。睡眠前は湯船に10~15分以上浸かり、入眠前はスマートフォンなどの使用を避けます。規則的な睡眠を取ることで自律神経が安定し「冷え」を避けることができるのです。貧血で赤血球の量が減り、血液中の酸素や栄養素を運ぶ働きが弱くなることが「冷え」の原因となっている場合もあります。冷えが気になる場合は貧血の検査してみるのもよいでしょう。