健康診断ではわからない「かくれ貧血」の症状と改善策
Tweetめまい、耳鳴り、肩こり、頭痛、疲れやすい、生理前に不調になるなどの症状はありませんか? 毎年の健康診断で一度も貧血だと言われたことがないという方でも、こうした症状に心当たりがあれば、かくれ貧血の可能性があります。かくれ貧血の症状と改善策にはどのようなものがあるのでしょうか?
「貧血」と「かくれ貧血」違いとその症状
かくれ貧血の症状がある人は、日本人女性の3人に1人と言われています。通常の血液検査では「ヘモグロビン値」を測り、値が基準値(12g/dl)を下回ると貧血と診断されます。この検査で問題がないと言われている方でも、「フェリチン値」が低い場合があります。フェリチンは「貯蔵鉄」と呼ばれるもので、ヘモグロビンにするための鉄を貯めています。フェリチンが少ないということは、貯蔵鉄不足であり、将来的に貧血になる可能性が高いかくれ貧血の状態であるということなのです。上のような症状のほかに、寝付きが悪い、気分が落ち込む、集中力が低下している、冷える、力が弱くなった、アザができやすいなどの不調もかくれ貧血のサインです。
「かくれ貧血」の改善策は?
血液をつくる原料となる鉄は、体内で生成することができません。かくれ貧血も貧血と同様に、症状の改善には日常的な鉄分の摂取が必須です。鉄には2つの種類あります。レバーやマグロなどの動物性の食べ物に含まれる「ヘム鉄」と、ほうれん草や卵などに含まれる「非ヘム鉄」です。吸収率が高いヘム鉄に対して、非ヘム鉄は吸収率が低いものの、動物性たんぱく質や、ビタミンCと合わせて摂ることで吸収を促進してくれます。ビタミンB12やB6、葉酸を多く含む食材も造血効果があるため、さまざまな食べ物をバランスよく取り入れましょう。また、食事に加えて、ドクターズサプリメントでサポートするのも効果的です。
心当たりがあれば、まずは婦人科で検査を
女性に表れる貧血の症状のなかには、女性特有の病気が原因となっていることもあります。また将来、妊娠出産を希望している場合に、貧血がリスクとなることもあります。なんとなく感じていた体調不良がかくれ貧血の症状に当てはまるようであれば、まずは婦人科で検査を受けましょう。貧血の症状が強い場合は、鉄剤も処方してもらえます。健康的な生活を送るために、まずは自分のからだを知ることからはじめましょう。