アフターピル(緊急避妊薬)とは? 服用方法や効果、副作用は?
Tweet望まない妊娠を避ける手段の一つとして、「アフターピル(緊急避妊薬)」があります。計画的に妊娠を回避することができる「低用量ピル」とは異なり、性交後に緊急避難的に用いるものです。産科婦人科やレディースクリニックなどでの処方が必要で、ドラッグストアなどで購入できるものではありません。
アフターピルを服用するタイミング
アフターピルとは、モーニングアフターピルとも呼ばれ、避妊に失敗した、または避妊をしなかった性交後に緊急的に用いる”避妊薬”です。アフターピルは72時間以内に服用すればよいため、夜間救急外来を受診する必要はありません。診療時間内に受診しましょう。保険適用はなく自費で、2万円くらいと比較的高額なうえ、低用量ピルと比べ避妊率が低いため、あくまで緊急用と考えましょう。
アフターピルの種類と副作用
アフターピルの服用には、排卵の遅延や抑制をする、受精や受精卵の着床を抑制するなどの作用があります。日本で処方されている避妊薬には2種類で、薬によって服用回数が1回もしくは2回と異なります。副作用として吐き気や頭痛などを伴うも場合があります。なお、肝障害などによって服用ができない場合もあるので、必ず医師の診断を受けることが必要です。
緊急避妊後の生理と低用量ピルによる避妊
アフターピルの効果はすぐにわかるものではありません。服用後、数日~数週間後に月経が来ることによって効果が確認できます。次の必ず月経予定日よりも7日以上遅れたり、通常の月経より軽い場合は妊娠している可能性があるので、検査を受けましょう。
アフターピルは安全性を認められている避妊薬ではありますが、あくまでも”緊急の場合に用いる”ものです。妊娠を望まない場合は、医師と相談し低用量ピルや子宮避妊具を使用することを検討してみましょう。ただし、どちらも性感染症を予防することはできません。性感染症を予防するためには正しくコンドームを使用する、不特定多数のパートナーを持たないといったことが大切です。望まない妊娠や性感染症は将来の妊娠・出産に影響を及ぼします。自分の体を守るためにしっかりと考え、最適な手段を選択しましょう。