自分の体を知るための「基礎体温」
Tweet「“基礎体温”は妊娠を考えてから測るもの」と思っている方も多いのではないでしょうか? しかし、基礎体温は妊娠の予定がなくても、自分の体調や健康状態を知ることができるツールです。記録をつけて自分のコンディションを理解しましょう。
基礎体温はいつ測る? 正しい測り方
基礎体温は体が安静な状態であるときの体温のことです。高温期と低温期の差は0.3~0.5℃で推移し、この体温の変化によって、排卵の有無や排卵日、生理の予定日や月経不順など体の様子を知ることができるのです。基礎体温を測るのは専用の「婦人体温計」です。朝、目が覚めたら横になったままの状態で婦人体温計を舌の裏の中央に挟むようにして測定します。結果はグラフにしていきましょう。最近では、専用の婦人体温計とアプリが連動し、測定したデータを自動記録できるものもあります。
基礎体温のグラフの理想的な形
基礎体温は下記の図のような形になることが理想的です。 p> 出典 日本産科婦人科学会編著「HUMAN+女と男のディクショナリー」
月経がはじまるころから排卵日までは低い体温が続く「低温期」があり、排卵後には体温が上がり「高温期」となります。体温がしっかりと上がり、高温期が2週間程度続いている場合は排卵があることがわかります。また、高温期が2週間以上続いているときは妊娠している可能性があります。
注意したい低体温
若い女性に「低温期の平均が低い」傾向があります。これは、冷え性、朝食欠食、運動不足の女性に多くみられるもので、生理不順の原因となることもあります。三食をきちんと摂り、適度な運動を心がけることで改善される場合もあるので、生活の見直しを行いましょう。また、「高温期が短い」「全体的に体温の変化がない」などの場合はホルモンバランスが乱れている可能性や、無排卵である可能性もあります。基礎体温の記録をもって医師に相談しましょう。