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生理前のイライラやめまい「指の長さ」と関係

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和歌山県立医科大学の研究チームは、出生前にあびた性ホルモンの量が生理前の諸症状(PMS)の重さと関係するとの研究結果を発表しました。その手がかりとしたのが指の長さ。左手の薬指が人差し指より長い人に症状を重く感じる人が多かったと発表しています。調査では、同大学の研究チームが403人の女子学生の両手の画像コピーをとり、ノギスで指の長さを測定、月経に伴う症状について、47項目のアンケート調査を行ないました。被験者の症状の強さと指の長さの関係を解析すると、気分の制御、自律神経反応、集中力、否定的感情、痛みといった症状が指の比率と関係することが分かったのです。


薬指に隠された秘密

医学分野の研究で、手の指の長さのバランスは胎児が母体で受ける性ホルモンの影響で変わることが分かっています。胎児期に性ホルモンのエストロゲンとテストステロンの影響をどれだけ受けたかにより、指の長さが変わるというものです。男性は人差し指より薬指の方が長く、女性は人差し指と薬指の長さがほぼ同じだとされています。和歌山県立医科大学の研究では、胎児期に受けたホルモンの影響と、PMSの関係があきらかになったのです。チームは、「ほとんどの成人女性が経験し悩まされている月経前症状の原因を探る手がかりが初めてつかめた」とするものの、注意点として「月経周期に伴う症状は、その人の日常生活状況や社会環境に強く影響を受ける」ともしています。


生理前のイライラPMSを逃すには

生理前にやってくるイライラや、自己嫌悪などの不安定な気持ち、頭痛といったPMSの症状は月経の3日~10日前から始まるとされています。生理期間の生理痛も含めると、多い人ではひと月の半分以上が生理に伴う諸症状に悩まされることなります。PMSの症状は人それぞれで、身体的変化としては乳房のはりやしこり、肩こり、肌荒れ、体重の増加などが言われています。その症状は実に200種類以上。世界中で多くの女性が悩まされているものです。しかし、PMSは女性ホルモンのバランスが良ければ、比較的軽く済むことも分かってきました。
ホルモンバランスを整えるためには、規則正しい生活と、ストレスをためないこと、バランスの良い食事をとることが必要です。軽い運動で体を動かすこともPMSの対処に効果的だとされています。特におすすめなのが有酸素運動。ウォーキングやサイクリングは下半身の大きな筋肉を使うため、ダイエット効果も期待できます。それでも症状が酷い場合は産婦人科の受診をおすすめします。低用量ピルがPMS改善に効果があるのでためしてみるのもよいでしょう。

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